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9日の猛烈な雨
久しぶりの更新です。

前回、6日と7日の記事をアップしたのが、9日の午前中でした。

わらしを集まりに送り、夫を駅まで送り、久々の一人時間♪

ホッとしたのもつかの間、

9時前に夫から「角館停車中。雨で暫く動かないそうです」のメール。

確かに大曲でも時折強い雨が降っていましたが、

断続的ではなく、晴れ間も見えるほど。こまちが止まるほどじゃない。


7時前から、県北で「レーダー解析によると1時間に100mmの雨量」等

の字幕速報が何度も流れ、尋常ではない雨が降っているようだった。

しかし、7時前後の天気予報では雨のものの、そこまで降るとは言っていなかった。


夫から何度も今後の天気、雨雲の様子を聞かれ、PCの前に貼り付き、チェック。

県北と田沢湖、西木村のあたりで真っ赤な状態に驚き、

今後その雨がこまちの行く方、雫石や盛岡へ向かう予報、と教える。


9時半過ぎには「雨凄い、再開見込み立たず、代行バス輸送になりそう」とメールが届き、

こまち26号は区間運休。



ここで夫は考えた。

盛岡行きの代行バス→繁忙期なので、東京まで立つことになる可能性大。

秋田空港行き→繁忙期でいつもの倍の料金=無理!

新庄経由のつばさで上京→こちらも混んでいるし、時間がかかり過ぎ。

大曲へ戻る→仕事先へ迷惑かけるが、お盆ということで延期してもらう…。


とにかく、盛岡行きは「なんか嫌な予感がした」ということで

ほとんどの人が選択した方法を取らず、

しかも大曲行きのジャンボタクシーは自分が乗ると定員オーバーとわかり、

急がないので…と断り、ゆっくりランチを食べ、羽後交通のバスで帰宅。


角館行って、帰ってくるだけで、5時間か~、なんて苦笑していたら、

県北だけでなく、田沢湖で土砂崩れ!?


お昼のニュースは全局共、大館や鹿角などの豪雨、冠水がトップニュース。

気象庁が緊急記者会見をしていたらしいが、知らねがったよ。

田沢湖での土砂崩れは映像がなく、行方不明者が出ているとのことだった。

また、ABSラジオでは、民謡歌手の藤原美幸さんが代行バス車内から

仙岩トンネル付近でも崩落があり、立ち往生しているとの電話インタビューが!

夫と一緒に乗っていたこまちの人達が大変な事態になってる!!

こっちでは昼過ぎには洗濯物も干していたというのに、

田沢湖以東ではまだ大雨降っているの!?


さらに、夕方の情報番組やニュースで、信じられない光景を見て唖然。

田沢湖で土石流!

秋田杉の大木が家屋に突き刺さっている!!


背後に水力発電所が見えたので、

ここはたつこ像の場所から湖、駒ケ岳方向を見た、右側の方だ、とわかりました。


土石流は深層崩壊という、深くえぐられた状態のもので、

目撃した住民の方によると「山が崩れ、土砂の上を杉の木がスキーのように滑ってきた」

と。外は豪雨で、道路は滝のように流れており、逃げる間もない悲劇だったそうです。


そして、田沢湖線と国道46号線が寸断、

お盆の帰省ラッシュピークの日に、こまちも代行バスも動かない状態に。


しかし、夫曰く「命があっただけでも…」。


こまちを動かしていたら、脱線していたかもしれないし、

代行バスも土砂崩れに巻き込まれていたかもしれない。


県北や田沢湖で降った量が大曲でも降っていたら、

大曲全体が水が漬いていたにありません。


まさか梅雨明けの後にこんなに異常に降るとは…。





土石流で亡くなられた6人の方に、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。


行方不明者のため、雨が降り、連日暑い中、捜索作業して下さった

自衛隊、秋田県警、大曲仙北消防、消防団の皆さん、本当にありがとうございました。


交通網復旧のため、昼夜を問わず作業して下さったJR職員、土木作業員の皆さん、

お疲れ様でした、ありがとうございました。


田沢湖、大館、鹿角、北秋田、小坂、藤里の被災された皆様に、心からお見舞いを申し上げます。

また、被災地でボランティア活動されている方々、ありがとうございます。


一日も早い日常生活への復旧をお祈りしております。





秋田―盛岡 新幹線運休

 JR東日本秋田支社によると、秋田新幹線は午前、秋田―盛岡駅間で区間運休を決めた。10日も終日、同区間で運休する。午前8時2分秋田駅発の「こまち26号」の乗客は、角館駅から代行輸送のバス4台に分乗したが、岩手県雫石町の国道46号で土砂崩れのため、正午頃から約5時間、立ち往生となった。

 奥羽、羽越、花輪など各線で、特急列車など計68本が運休などした。全体で約1万4600人に影響した。

 県警高速隊によると、東北自動車道の鹿角八幡平インターチェンジ(IC)―安代IC間は、雨量が基準値を超え、午前9時45分~午後3時10分、全面通行止めとなった。小坂IC―鹿角八幡平IC間も、午前9時52分~午後2時10分に全面通行止めとなった。

 東北地方整備局によると午後3時半現在、国道7号は土砂崩れなどのため、大館市釈迦内で700メートル、同市早口で70メートルにわたり全面通行止め。国道46号も土砂崩れで、仙北市田沢湖生保内から岩手県雫石町柿木まで、約25キロが全面通行止めとなった。県によると、県道も冠水などのため、午後3時現在、大館市内など11か所で通行止めとなった。
(2013年8月10日 読売新聞秋田版)


一瞬の出来事 パニックに

 仙北市田沢湖田沢供養佛の住民ら82人は9日、田沢湖総合開発センター(仙北市田沢湖生保内)に避難して夜を過ごした。取材に応じた住民らは、土石流に襲われた恐怖の瞬間を振り返った。

 無職佐々木周蔵さん(74)は、外出しようと玄関近くにいた時、土石流が台所付近の壁を突き破ってきた。佐々木さんは「『ゴォー』という音が聞こえて窓から外を見たら、木が流れているのが見えた。間もなく『バリバリ』という音がして、何十本もの丸太と泥が流れ込み、1階はめちゃめちゃになった。一瞬の出来事でパニックになったが、命が助かって良かった」と涙を浮かべた。

 無職門脇一郎さん(77)宅の車庫には、全壊した近くの理容店から救助された女性が運ばれた。消防や住民らが心臓マッサージをした。門脇さんは「この辺りで災害は聞いたことがない。まだ心臓がドキドキして、緊張が収まらない」とおびえた様子だった。

 友人が行方不明という佐々木美弥子さん(67)は「明け方から強い雨で、次第に先達川が茶色に変わった。実際に土石流を見た時は、鳥肌が立った。何をして良いかわからず、ひたすら危ないと言い続けていた」と話した。

 無職藤原トミさん(79)は「家にいたら『ガガガ』という音がした。外を見たら(土石流に流された)パーマ店に、後ろの家が覆いかぶさっていた。男の人たちが集まってパーマ店の女性を引っ張り出して助けた」と話した。

 商店経営の渡辺藤芳さん(74)は、土石流が小高い道路を越えて集落に向かってきたのを見て、「これは異常だと思い、すぐに逃げなければと焦った」。妻保子さん(68)は「午前8時半頃から雷がずっと鳴っていた。午前11時半頃、『ドン』という大きな音が2回聞こえたが、もしかしたら斜面が崩れた音だったかもしれない」と振り返った。
(2013年8月10日 読売新聞秋田版)


橋の近く ダムのよう

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早口川が氾濫し、浸水した近くの民家(9日午前10時34分、大館市早口で)

 ■鹿角

 鹿角市十和田末広の国道103号は、近くを流れる川に架かった橋を中心に道路が長さ約20メートルにわたって決壊し、付近が全面通行止めになった。

 県鹿角地域振興局によると、現場は米代川に合流する幅2~3メートルの小さな川に架かる馬開橋(全長約5メートル)付近。午前11時30分頃、川は橋付近がダムのように水がたまり、路盤が耐えきれずに崩落したらしい。

 103号は大館市と鹿角市を結ぶ幹線道路。通行量が増えるお盆を前に復旧のめどは立っていない。

 現場近くの会社員成田正仁さん(65)は「急いで家に帰ろうとして、田んぼに車が落ち、動きが取れなくなった。冠水した道を歩いて渡るのも怖いし、どうにもならない」と話した。

 近くの建設会社員柳沢誠さん(58)は「これほどの雨は生まれて初めて。朝、出社したが仕事にならなかった」と話し、あぜんとしていた。

 ■大館

 早口川が氾濫し、住宅数軒が床上浸水した大館市早口。近くの無職男性(77)宅では午前9時前から床上まで浸水し始めた。男性は「15~20分で一気に腰の高さまでつかった。畳やベッドが浮いて、家の中がめちゃくちゃになった。消防が来てボートで救出してもらった。怖かった」と話した。

 近くの無職佐藤泰博さん(70)は、畑やハウスで、家庭用のジャガイモやトマト、ナス、キュウリを栽培している。佐藤さんは「午前9時頃、水が入り込んできて、あっという間に畑が台無しになった。これから集落のみんなで助け合って泥を処理しないと」と話した。

 川沿いに約40ヘクタールの田んぼを所有している近くの農業佐藤春雄さん(70)は「田んぼが全部水につかった。何十年もここに住んでいるが、ここまで川の水が来ることはなかった。農作業のトラクターも水につかり、エンジンがかからなくなった」と途方に暮れていた。
(2013年8月10日 読売新聞秋田版)


各地に濁流 交通網分断

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杉の木や電柱などを巻き込んで集落に押し寄せ、住宅をのみ込んだ土石流
(9日午後1時10分頃、仙北市田沢湖田沢供養佛で)=津田知子撮影

 秋田、岩手両県を9日に襲った記録的な大雨。県内では仙北、大館、鹿角の3市を中心に甚大な被害が出た。仙北市田沢湖田沢では、土石流に巻き込まれたとみられる女性3人のうち1人が重体、2人が重軽傷を負ったほか、2世帯5人が行方不明になった。大館、鹿角では住宅の浸水や道路の冠水などが相次ぎ、各地で交通網が分断された。

 9日午前11時40分頃、仙北市田沢湖田沢供養佛(くようぶつ)の男性から、「山が崩れた」と110番があった。山の斜面から沢沿いに土石流が押し寄せ、住宅5棟、理容店1棟、作業小屋2棟の計8棟が全壊した。

 女性3人が搬送され、このうち田口考さん(62)が意識不明の重体、1人が重傷、1人が軽傷という。斜面に最も近い羽川喜一郎さん(93)ら一家4人と、羽根川稔さん(58)の2世帯5人が行方不明となっている。仙北署員と消防署員らが午後5時半まで捜索したが、見つからなかった。10日朝に捜索を再開する。

 現場は、国道341号の東側にある先達(せんだつ)発電所に近い約50世帯の集落。北側に土石流が起きた山林が迫り、南側に先達川が流れている。

 県によると、大館市で73棟、鹿角市で45棟、小坂町で2棟、北秋田市と藤里町で各1棟が床上・床下浸水した。土砂崩れが大館市で23か所、鹿角市で51か所、小坂町で4か所起きた。

 県や大館市によると、岩瀬越山地区の16世帯50人に避難指示、清水地区などの1340世帯に避難勧告が出た。早口地区では早口川が氾濫し、付近の住宅が浸水。消防が住民8人をボートで救助した。

 鹿角市は、福士川沿いの1106世帯2604人に避難勧告を出した。花輪北小学校が床上浸水し、十和田大湯の旅館で、近くの用水路の水が厨房(ちゅうぼう)に入り込んだ。

 一方、各地の水田が冠水するなど農業被害が出ている。大館市大茂内地区では比内地鶏の飼育舎が水につかるなどし、比内地鶏約5000羽が死んだとみられる。

 秋田地方気象台によると、今回の大雨は9日午前0時頃から県北地域で降り始めた。1時間当たりの雨量は、鹿角市花輪地区で午前10時50分頃までに108・5ミリ、仙北市田沢湖町田沢の鎧畑地区で同9時頃までに88ミリを観測するなど、5地点で観測史上最大の降水量を記録した。降り始めからの雨量も花輪地区293ミリ、鎧畑地区277ミリと観測史上最大を記録。花輪地区の平年の8月の雨量は156・3ミリで、半日で平年8月の約2倍の量が降ったことになる。

 同気象台によると、大気の不安定な状況は10日昼頃まで続き、県内全域で1時間当たり30ミリ程度の強い雨が降る所もあるという。

 佐竹知事は自衛隊法に基づき、自衛隊の災害派遣出動を要請。また、仙北、大館、鹿角の3市に災害救助法の適用を決めた。適用により、3市の救助活動や避難者支援の費用は国と県が負担する。県内での同法適用は2007年9月の県北の豪雨災害以来、6年ぶり。
(2013年8月10日 読売新聞秋田版)


秋田駅帰省ラッシュ

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秋田新幹線の代わりに特急「いなほ」などを利用し、精算のため改札に並ぶ帰省客ら(10日、JR秋田駅で)

 秋田、岩手両県で9日に降った大雨の影響で、秋田新幹線は10日、終日、秋田―盛岡駅間で区間運休した。奥羽線など在来線でも計73本が運休(区間運休含む)。帰省ラッシュのピークと重なり、JR秋田駅は新幹線の代わりに特急列車を利用した帰省客や、払い戻しのため窓口に列をなす人たちで早朝から混雑した。

 JR東日本秋田支社は、上越新幹線と接続できるように、新潟―酒田駅(山形県)間の特急「いなほ」上下計4本を、秋田駅まで区間を延長して運行した。

 秋田新幹線での帰省を予定していた埼玉県新座市の主婦福山加代子さん(44)は、いなほを利用し、午後1時50分頃に秋田駅に到着。「本当なら3時間前に着いているはずだったのに。疲れたけど、なんとか帰れてよかった」とほっとした表情で話した。

 仙台発秋田行きの高速バスも終日混み合い、運行する秋田中央交通(秋田市)によると、通常時よりもバスの台数を5台増やした。

 JR東日本秋田支社によると、秋田新幹線は10日午後4時半頃、田沢湖―赤渕駅(岩手県)間で線路の盛り土が崩れているのが見つかり、11日も終日、秋田―盛岡駅間で区間運休する。
(2013年8月11日 読売新聞秋田版)


大館、2集落44人孤立判明

 県によると、10日午後4時半現在、住宅の床上・床下浸水の報告件数は前日夜よりも92件増え、214棟となった。鹿角市は109棟、大館市で101棟が浸水した。崖崩れの報告も49件増え、鹿角市で98件、大館市で25件、小坂町で4件が確認された。

 土砂崩れによる集落の孤立も明らかになった。大館市山田の2集落に通じる市道が土砂崩れなどで車が通れなくなり、市によると、計13世帯、44人が孤立した。

 また、藤里町藤琴のキャンプ場「くるみ台国設野営場」に通じる林道も土砂崩れなどで9日から通行不能になった。身動きがとれなくなっていた横浜市の男性会社員(63)と仙台市の無職男性(64)は10日朝、県警ヘリがつり上げて救助した。2人にけがはなかった。

 農業被害も拡大し、水田などの冠水・浸水が359ヘクタールに上った。県によると、水だけでなく土砂が流入している水田も多く、収量低下の可能性が高くなっている。仙北市田沢湖地区では、釣り堀とイワナの養殖場の2か所が浸水し、イワナなど約2万8000匹が流出したという。

 大館市では同市櫃崎(ひつざき)地区などで利用されている真中簡易水道の取水ポンプが故障。10日正午から、498戸で断水が続いている。市によると、復旧のめどは立っていない。
(2013年8月11日 読売新聞秋田版)


土石流被害「まだ信じられない」

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土石流による被害を受けた民家周辺で、一列に並んで行方不明者を捜索する消防隊員ら(10日午前、仙北市で)=前田尚紀撮影

 9日の大雨による土石流で住民5人が行方不明となった仙北市田沢湖田沢供養佛(くようぶつ)の現場では10日、このうち4人が遺体で発見され、遺族が悲しみに暮れた。残る1人の捜索は11日早朝、再開される。県内各地では大雨による新たな被害が次々と明らかになった。

 10日は行方不明者の自宅付近を中心に、警察、自衛隊、消防など計約300人が捜索した。午前で霧が晴れ、自衛隊員らは炎天下、重機で土砂を掘り起こし、流木などを撤去しながら行方不明者を捜した。

 見つかった4人はそれぞれ、毛布にくるまれ、運ばれた病院で身元などが確認された。

 仙北署によると、死因は羽川喜一郎さん(93)が圧死、妻ナツさん(88)が水死、羽川さんの長男で農業の一夫さん(61)が胸部外傷による窒息死、自営業羽根川稔さん(58)が頭蓋底骨折だった。一夫さんの妻で理容業の龍子さん(54)は発見されなかった。

 羽根川さんの兄次吉(つぎよし)さん(66)によると、羽根川さんは自宅の外まで流され、泥の中でうつぶせの状態で発見されたという。

 現場近くの病院で遺体の確認をした羽根川さんの姉、半田静子さん(62)は「今はまだ信じられない。自分のところに戻ってきてくれて、一安心したという気持ちもある」と涙を浮かべた。
(2013年8月11日 読売新聞秋田版)


仙北の土石流不明者 270人態勢で捜索

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がれきや倒木を処理しながら、捜索が続いた(12日)

 仙北市田沢湖田沢供養佛(くようぶつ)で9日起きた土石流で、仙北署や自衛隊の捜索は12日早朝から再開されたが、行方不明となった理容業羽川龍子(りゅうこ)さん(55)はこの日も発見できなかった。現場付近の55世帯152人に出されていた避難勧告は、安全が確認できたとして12日までに33世帯104人について解除した。9日から運休していた秋田新幹線は12日朝から運行再開、国道46号も通行可能になるなど交通網の復旧は進んだ。

 捜索はこの日も警察、消防、自衛隊など約270人態勢で実施。捜索範囲を、龍子さんの自宅裏手側に拡大し、がれきや倒木などの除去を進めた。

 一方、避難勧告の解除に向けての作業も本格化し、避難者が市職員とともに、住居の状況や衛生状態などを確認した。11日の段階で、安全が確認できたとして7世帯26人分の避難勧告を解除しており、12日も2回に分けて、計26世帯78人分を解除した。現場近くの自宅に独りで暮らす藤原トメさん(79)は午後2時頃、市職員に車いすを押してもらい、自宅に戻った。藤原さんは家屋に被害がなく、水道も使えることを確認すると、ほっとした表情を浮かべた。「やっぱり家は落ち着くが、土石流のことを考えると、心配で寝られないと思う」と話した。
(2013年8月13日 読売新聞秋田版)


犠牲者 新たに2人

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13日の捜索で、行方不明になっていた龍子さんがみつかり、車に乗せて搬送された(13日午後4時52分、仙北市田沢湖田沢供養佛で)

 仙北市田沢湖田沢供養佛(くようぶつ)で9日発生した土石流で、警察や消防、自衛隊の捜索が13日早朝から再開され、行方不明となった最後の1人、理容業羽川龍子さん(55)が発見され、間もなく死亡が確認された。9日に土砂の中から救出され、意識不明の重体になっていた美容業田口孝さん(62)が入院中の病院で死亡した。土石流での死者は6人となり、供養佛地区は悲しみに沈んだ。

 今回の土石流で行方不明になっていたのは、羽川喜一郎さん(93)、妻ナツさん(88)、長男で農業の一夫さん(61)、妻龍子さん、自営業羽根川稔さん(58)の5人。龍子さん以外の4人は、土石流発生の翌10日に発見され、死亡が確認されている。

 この日は、自衛隊や消防、警察などが約300人態勢で捜索を続け、午後4時10分頃、自宅から約100メートル離れた場所で龍子さんが見つかった。捜索した自衛隊員や消防署員らが敬礼で見送る中、龍子さんは車で仙北署に搬送された。

 最後の行方不明者が見つかり、住民全員の所在が確認されたため、捜索は13日で打ち切られた。

 現場にいた父親からの電話で龍子さんの発見を聞いたという、羽川さんの親戚の会社員羽川京子さん(48)は「結果はどうあれ、やっと家族4人がそろって良かった」と悲しみの中、語った。喜一郎さん宅の近所に住み、月に一度、龍子さんの理容店で散髪していたという男性会社員(55)は「龍子さんは温厚な方で、仕事が丁寧だった」と話した。

 またこの日、田口さんの遺体が集落の会館に運ばれ、付近住民や友人らが最後の別れを惜しんだ。

 田口さんと小・中学校の同級生で、毎年同級会の旅行に行っていたという大仙市大曲の主婦北村美保子さん(62)は「いつも愉快で場を和ませてくれる人だった。今年の10月、横浜に旅行に行くのを楽しみにしていたのに」と声を震わせた。北村さんは田口さんと、9日昼前に電話で話しており、田口さんは「ものすごい雨で、こんなの初めて。雷みたいな音が聞こえる」と話していたという。
(2013年8月14日 読売新聞秋田版)


仙北・土石流 土砂や倒木 搬出開始


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供養佛地区では、復旧に向け、土砂や倒木の搬出が始まった(14日、仙北市田沢湖田沢で)

 記録的な大雨により、土石流が発生した仙北市田沢湖田沢供養佛(くようぶつ)で14日、流出した土砂や倒木の搬出作業が本格化した。国、県、市合同で復旧作業について協議する情報連絡会が15日、第1回会合を開くことも決まり、住民生活再建に向けての動きが始まった。

 最後の行方不明者の発見から一夜明けた現場では、同市の職員約30人が朝から、道路の被害状況を調査した。一方で、市が委託した業者が重機を使い、土砂や倒木をトラックに載せ搬出作業をしていた。

 県や市によると、15日の連絡会会合は市田沢湖庁舎で行う予定で、復旧に向けての3者の役割分担や、崩落現場の応急処置が終了するまでの間、監視態勢を整備するなどの住民の二次災害を防ぐ方策について話し合うという。

 また、市によると、田沢湖総合開発センター(同市田沢湖生保内)の避難所には14日午前まで2世帯9人が残っていたが、同日中に民間の保養所に移ったという。ただ、集落の一部に避難勧告が継続しているため、避難所は閉鎖せず、田沢交流センター(同市田沢湖田沢)に場所を移した。

 前日の内閣府に続いて、この日は、国土交通省の松下新平政務官が視察のため供養佛地区を訪れた。市の担当者から被害状況の説明を受け、犠牲者が見つかった現場方向に向かって、黙とうをささげた。同行した堀井啓一副知事と、門脇光浩・仙北市長がそれぞれ、激甚災害の指定や現場の早期復旧の支援などを求める要望書を提出した。

 視察後、報道陣の取材に応じた松下政務官は、地区一帯が豪雪地帯で、12月には雪が本格化することを踏まえ、「国交省として早急に対応していきたい」と述べた。
(2013年8月15日 読売新聞秋田版)


田沢湖地区 宿泊キャンセル2000人超

 9日の豪雨の影響で、仙北市田沢湖地区の宿泊施設では、予約キャンセルが依然続いている。田沢湖観光協会が、加盟する宿泊施設に聞き取り調査したところ、13日現在でキャンセル客は2000人を超えた。14日以降も収束する気配はなく、まだ増える見込みだという。

 豪雨による国道46号の通行止めなど、仙北市内の交通網の寸断状態は解消された。しかし、同協会の事務局や宿泊施設には「道路は大丈夫か」といった問い合わせや、キャンセルの電話が相次いでいる。

 田沢湖地区の観光客は、県外客が7、8割を占めるといい、黒沢聡事務局長は「(9日に田沢湖田沢供養佛で発生した)土石流の現場と観光地の位置関係がわからず、『田沢湖』といえばすべて危険、というイメージが払拭できていない」とみている。

 同観光協会では20日に緊急会議を開き、対策を検討する。
(2013年8月16日 読売新聞秋田版)


激甚災害に指定


 県内陸部を中心に大きな被害をもたらした9日の豪雨が15日、激甚災害に指定されることが決まった。農林水産関係の復旧事業費が、最大9割まで国庫から補助される。

 内閣府によると、今回適用されるのは、県内全域の農林水産関係の復旧事業。農地のあぜ道や取水口、林道の破損、農地からの土砂流出などの被害の復旧工事や、農協や森林組合などが所有する倉庫などの共同施設の復旧事業費の国庫補助率が、それぞれかさ上げされる。農地や林道は従来の補助率84%から93%へ、共同施設の補助率は20%から90%に上がるという。

 県は14日の災害対策本部で、県内の被害推定額が少なくとも約14億円に上ることを明らかにしている。県農林政策課は15日も被害状況のとりまとめを進めており、被害額はさらに増える可能性が高い。

 激甚災害指定を受けたことについて、県内最大の668ヘクタールの農地が冠水・浸水する被害を受けた大館市の小畑元市長は「今後の復興に向け大きな後押しになるもので、政府の素早い対応に感謝申し上げたい。一日も早く元の生活を取り戻せるように、全力を挙げたい」とのコメントを出した。
(2013年8月16日 読売新聞秋田版)


仙北・土石流 二次災害 防止策協議

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24時間態勢で土石流の現場を監視する国交省のカメラと映像送信機器(15日、仙北市田沢湖田沢供養佛で)

 仙北市田沢湖田沢供養佛(くようぶつ)で住民6人が死亡した土石流が発生して、16日で1週間となる。専門家の現地調査で、土石流は極めて短時間に起き、予想が難しかったことが明らかになりつつある。15日には、国、県、市の情報連絡会の第1回会合で二次災害を防ぐ方策が話し合われた。ショックを受けた住民への心のケアも本格化している。同日、政府は今回の豪雨災害被害について、激甚災害に指定することを決めた。

 ■約1分で崩壊か

 土石流が発生したのは9日午前11時35分頃。滑り落ちた大量の土砂と倒木で住宅など計8棟が全壊し、女性1人が重体、2人が重軽傷を負ったほか、5人が行方不明となった。

 仙北署は9日から捜索を開始。翌10日、自衛隊などが加わり、土砂の中から4人を発見したが、いずれも死亡が確認された。4人は、羽川(はがわ)喜一郎さん(93)、妻ナツさん(88)、長男で農業の一夫さん(61)、自営業羽根川(はねがわ)稔さん(58)。

 行方不明の最後の1人、一夫さんの妻で理容業の龍子さん(55)も13日夕、土砂の底に近い、2~3メートルの深さで発見され、死亡が確認された。また、意識不明の重体になっていた美容業田口孝さん(62)が入院先の病院で死亡し、死者は6人となった。9~13日の5日間に延べ約1400人が捜索に加わった。

 市によると、現場となった斜面は、2009年9月作成のハザードマップで「土石流危険区域」に指定されていた。しかし、土石流発生について、「予測は難しかったのでは」と見る専門家が多い。現地調査した東北大学災害科学国際研究所の今村文彦副所長は「現場の状況から、1分程度で崩壊したのだろう」と、土石流発生が極めて短時間で起きたと推測している。

 ■融雪災害の危険も

 国、県、市は15日、同市役所田沢湖庁舎で、崩落した土石流現場で、二次災害を防ぐ方策を協議する情報連絡会を開いた。

 会合は非公開だったが、冒頭、門脇光浩市長は「降雨などによる二次災害を絶対に発生させてはいけない。さらに12月になると降雪があり、融雪災害の危険性もある。雪が降る前の対策を講じるとともに、監視態勢作りをしなければならない」と話した。

 会合後の記者会見によると、家屋が流された地区では、1時間あたり10ミリの雨量で避難勧告を出すことが適当と、専門家から提案があったという。

 提案を踏まえ、国土交通省が現地に設置した24時間監視が可能なカメラのほか、近く雨量計を設置するという。さらに、秋田地方気象台が市に対し、供養佛地区に絞った気象情報を提供するなど、二次災害の警戒態勢を整備する。市などは今後、専門家が提案した基準に沿い、これらの映像情報、数値データの変動を参考にしながら、住民に避難勧告を出すかを判断する方針だ。

 また門脇市長は、勧告を発令した場合、住民に迅速に伝達するための国、県、市共同の現地本部を設置することを提案し、今後、3者で協議していくという。

 ■精神的サポート

 災害や親しい人の死にショックを受けた住民を精神的にサポートする活動も本格化している。市は、15日から集落に戻った人の元へ保健師を訪問させ、健康状態を調べ始めた。訪問は19日まで続ける。市福祉保健部によると、土石流発生当時、避難所に6人の保健師を派遣し、24時間態勢で避難所に常駐させた。今回は、避難時に体調不良を訴えた人から、その後異常は出ていないかを聞き取る。

 精神面でのフォローなど、市に専門家がいない分野は、保健所からの職員派遣などを県に支援要請する。

 土石流でおいの羽根川稔さんを亡くし、13日に自宅に戻った主婦羽根川ミツ子さん(71)は「夜は午前2時ぐらいまで眠れないし、また雨が降ったら今度はこの家まで流されるんじゃないかと思うと怖い」と話す。

 仙北市の高藤久晴・福祉保健部長は「今回の訪問で、住民が抱える問題を把握していきたい」と話した。
(2013年8月16日 読売新聞秋田版)


2013年8月13日号
豪雨被害状況明らかに
男女4人死亡、1人行方不明


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 9日からの豪雨により「これまで経験のないような大雨」に見舞われた県内。仙北市田沢湖田沢字供養佛くようぶつでは深層崩壊したと見られる土石流が発生し、集落に住む男女4人が死亡、1人が行方不明となるなど、深い爪痕を残した。

 供養佛では、山腹から集落まで長さ約60メートル、幅約40メートルにわたり山の斜面が崩壊。10万立方メートルもの土砂が集落へ雪崩れ込んだ。崩落した斜面の深さは最大30メートルほどで、厚さ0.5~2メートルの表層土が崩壊する「表層崩壊」より深層の地層が大きく崩壊した事から「深層崩壊」が発生したと見られている。
 県警や県災害対策本部によると、供養佛の被害は住宅等の全壊八棟、半壊1棟。集落に住む、羽川 一郎さん(93)、妻のナツさん(88)、長男の一夫さん(61)、羽根川稔さん(58)の4人が圧死や溺死等で死亡。一夫さんの妻・龍子さん(54)が行方不明、重傷2人、軽傷1人となった(12日午後2時現在)。
 そのほか、土石流等が発生する恐れがあるとして、田沢湖田沢字先達と供養佛の住人へ避難勧告。部分解除により先達地区の7世帯26人が帰宅したが、48世帯126人が市田沢湖総合開発センターへの避難を続けている。田沢湖生保内では土砂崩れにより駒ケ岳温泉の宿泊客20人が一時孤立した。

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 交通機関では、国道46号の田沢湖生保内―岩手県雫石町柿木間が9日午前11時7分から11日まで全面通行止め。秋田新幹線の秋田―盛岡間、田沢湖線の盛岡―角館間の上下線の終日運転見合わせが続いた。いずれも12日朝から通行止め解除や運転再開となった。
 農水産関係では、ほ場の冠水や浸水が28ヘクタール、パイプハウスの全壊が3棟、水田畦畔等の法面崩壊が12ヵ所、イワナ等の養殖魚の流出が2ヵ所、林地の山腹崩壊等が2ヵ所、林道の路肩決壊等4ヵ所が被害を受けた。
 仙北市災害対策本部では、供養佛の土石流災害での避難者のケアとして▽全半壊住宅6件の住民に対する今後の生活基盤についての相談▽避難生活疲れや体調不良者を優先的に市内ホテル・旅館へ受け入れるための聞き取り調査―を実施するなど対応に当たっている。

※写真は上から
「災害後の対応に追われる自衛隊ら」
「えぐられた斜面(仙北市田沢湖田沢字供養佛)」
(2013年8月13日(火)号 秋田民報)



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